人間が集団になると、程度の差こそありますが、いじめが起こることがあります。人間が持っている負の側面かもしれません。二人では起きないことも三人以上集まれば、だれかがいじめられる可能性があります。

あからさまないじめもありますが、一見するわからないいじめもあります。集団でいるときに、笑いの対象とされる人がいます。笑いの対象に選ばれるのは、自分たちより劣ると思われた人、弱いと思われている人、例えばその集団で一番仕事が遅い人などがターゲットとなることが多いように思います。このときの笑いには蔑みが含まれています。気にしない人は気にしないのでしょうが、やはりこれも一種のいじめでしょう。

いじめの対処法には、

・無視する
・影響力のある人に相談する
・戦う
・転職する

などがあります。軽いいじめに対しては、無視することで解決することもあります。また軽いいじめのときなら戦うのも効果があります。戦うときは、相手の言葉に対して反論する、怒っていることをわかるように厳しい声で抗議する、上司に報告すると言うなどその場の状況で使い分けます。

軽いいじめは、本人が嫌がっていることがわかると収まるケースもあります。意思表示をしないと面白がってエスカレートしていくものです。嫌なら嫌と伝えることは必要です。それでもダメなときに、上司に報告するなどの対処が必要になってきます。

戦うのはエネルギーを使います。影響力のある信頼できる人がいるのならその人に相談するのも方法です。ただし、人によって見方も変わります。相談する人を間違えると効果がありません。また大きな企業で相談できる窓口があればそこに相談するのがよいでしょう。

いずれの場合にも、いじめられた記録や、証拠があると判断しやすいので、可能ならば、そういうものも用意したいものです。

好きな会社で、転職したくなければ、いじめに負けないで仕事を続けることで、相手に認めさせるしかありません。辛いですが、仕事以外の人間関係をできるだけ活用して孤独にならないようにして下さい。学生時代の友人や、家族などに会社の愚痴を聞いてもらえると心が癒されます。

いじめを受けていても毅然とした態度で、きちんと仕事に取り組んでいれば、時間がたつにしたがって、まわりからも認められるようになってくるものです。そのときには、いじめもなくなっているはずです。

ただし、そこまで今の会社や仕事に対しての思い入れが無いのならば、ある程度の努力をしてダメなら転職を検討するのもよいでしょう。いざというときは、転職すればよいと思えれば追い込まれることもありません。

今の職場に残っているよりも、新しい職場で働く方が楽なときもあります。転職できる人ならば無理をして残る必要もありません。転職活動をしてもよいでしょう。

いじめられているときには、自分の状況と照らし合わせて、いくつかの対処法の中から自分ができるものを実行していくしかありません。そして一人で抱え込まずに家族や友人に相談することを忘れないでください。