今の仕事を続けることに嫌気がさして、転職を考えたことのある人は多いのではないでしょうか。その中の何割かは、実際に転職活動や転職をした人もいるでしょう。

転職のメリット
・職場の人間関係がリセットできる
・休日や勤務時間・残業などの労働条件が変わる
・給料が変わる
・仕事内容が変わる

仕事を変えることで、問題が解決する。そんなことを期待して転職活動するのです。ただ転職することで新たな問題が増えることもあります。転職はメリットばかりでなく、デメリットも多いのです。

転職にもデメリットはあります。
・給料が下がることが多い
・新しい環境になれるまで時間が必要
・同じ年齢の新卒に比べ昇進が遅い

特に今までの業界と違う仕事の場合は、身につけてスキルを生かすことができなくて、全くの新人として再スタートを切りますから、覚える仕事は多く大変です。好きで転職したはずなのに意外ですが、最初の1年ぐらいは、転職したことを後悔することも珍しくはありません。

1年たって今の仕事に慣れてくると、今度は給料や昇進スピードなどの待遇が気になってきます。どうしても中途採用者は多くの企業で新卒と同様にはなりません。そこは覚悟しておく方がよいと思います。ただし中小の会社によっては、中途採用者の方が多く新卒者の方が少数派でハンディもないというところもあります。

どの会社も実際には入ってみなければわからないことが多く、そこで働いている人に聞いても、聞いた人のイメージのため実際に自分がそこに入ったときに感じることと同じではないでしょう。それに一番入りたい会社に採用されるわけではありません。

転職前の人に伝えたいのは、安易に転職すると後悔することがあるということです。多くの場合、転職するたびに採用される企業規模は小さくなっていきます。中小企業にも利点がありますが、当然デメリットもあります。基本は、仕事内容で選ぶことです。極端な話、その仕事なら寝食を忘れて没頭できるくらいなら、むしろ転職した方がよいでしょう。

ただ多くの場合、自分がやりたい仕事がはっきりしているケースは少なく、さらに希望している会社に採用される人はもっと少ないのでしょう。休日数や残業時間、企業イメージだけで行きたい会社を判断している人もいるはずです。

一番大事なのは、仕事内容です。自分以外の、友人や特に家族などにも聞くと意外な適性がわかるときもあります。自分でやりたい仕事が、はっきりいないうちは今の会社で今の仕事に打ち込む方がよいでしょう。

転職後に後悔している人には、できれば3年間一生懸命に仕事に打ち込んでほしいと思います。実際には3年かからずに、今の仕事が楽になってくるはずです。時間が解決する問題なら時間をかければ必ず解決します。あせらないことです。

転職は、繰り返す傾向があります。その理由は、自分が本当に好きな仕事が、どんな仕事なのかわかっていないためだと思います。好きな仕事についていれば転職もしたいと思わないでしょう。先ほども言いましたが寝食を忘れて没頭できるくらいの仕事をもてることが一番の幸せなのではないでしょうか。