生涯に1度でもうつになる人の割合は15人に1人だそうです。発症はしなくとも、うつになりそうだった人はもっと多いはずです。職場が原因でうつになりそうになったとき、自分でできる対処法について書いていきたいと思います。

うつにならないための対処法には次の三つがあげられます

・考え方を変える
・食生活、睡眠などの生活習慣を見直す
・日光を浴びる

なぜ考え方を変えることで効果が期待できるのでしょうか。一つの考え方に固執すること自体がうつ病を引き寄せる原因になっている場合があります。

例えば、自分と他人の関係は、こうあるべきだと決めつけている人が、その通りにならなければ悩みや苦しみを感じるでしょう。それに対して、いろんな人がいるのだから、どうしても関係が悪い人がいるのもしょうがないと思えるかは大きな違いになります。

柔軟に考えることができるようになるためにはどうしたらよいのでしょうか。今までの自分とは違うことを意識して行うようにしてください。普段なら車を使うけれども、歩ける距離なら歩いて行く。家で食べる替わりに外食する。いつも食べるメニューではなく頼んだことのないものを選ぶ。いつもなら選ばない服を着て外出する。

毎日同じパターンの生活よりも、いつもと違うことをすると変化を受け入れやすくなってきます。脳が受ける刺激も多くなるはずです。最初は小さなことから初めていけば抵抗も少なく、そのうち大きな変化にも対応できるように変わっていくはずです。

完璧主義の人は、できなかったことを意識してしまいます。なぜできなかったのだろうとか、ここがダメ、あそこがダメとか。それよりも、できたことを意識して評価するようにしましょう。これができたし、あれもできた。頑張って、ここまでできたのだからと思うように考え方を変えましょう。

人間関係なら、確かにあの人とは上手くいっていないが、この人とうまくいっているからいいじゃないかと、思うことです。すべてのことができるわけではないと気づけば楽になります。

同じように目標を高くし過ぎると、できないことばかりが気になってしまいます。それより少し目標を下げてでも、できたことを評価するようにして下さい。

まわりの評価を気にしすぎない。まわりからの評価に合わせるために頑張るのは辛いはずです。自分の気持ちとは関係なく、まわりの評価は上がったり下がったりします。まわりの評価は自分ではどうしょうもないことなので気にしないようにしましょう。

生活習慣の見直しも大切です。自分のコンディションが心に及ぼしている影響を軽視してはいけません。一晩の深い眠りが、体だけではなく心の疲労もなくしてくれた経験を誰もが持っているはずです。

食生活も、ストレスがたまると食欲が無くなる場合や、逆に過食になることもありますが、バランスの取れた食事を規則的に取るように気を付けてください。睡眠と食事が不規則になると心のストレスに対抗する力が湧いてきません。

日光を浴びることも効果があるので、外に出て日の光を浴びるために活動する時間を作りましょう。散歩や買い物で外出するときに徒歩で行くのもよいでしょう。体を動かすことも効果がありますので、軽い運動を外で行うのも効果があります。

うつになりそうなときには、睡眠や食事、外に出る、軽く体を動かすなどしてコンディションを崩さないように気を付けると同時に、自分を追い詰める思考パターンをしていないか自己チェックしてみることが必要です。考え方、見方は、変えることができるし、悩みや苦しみの原因が自分の考え方かもしれないと気づけば、少しずつでもよくなっていくはずです。