苦手な同僚と聞いてあなたなら誰を思い浮かべますか。普段の生活なら苦手な人とは接しないようにすればよいのですが、仕事での組み合わせで、ペアで行動しなければならない状況だとか、どうしても一緒に仕事をしなければならない人とうまくいかないときはありませんか。

自分は、一生懸命仕事をしているのに、隣にいる同僚は、一生懸命仕事をしているようにはどうしても見えない。それなのに自分の仕事の量は、増えるばかり、これっておかしくない!という気持ちになった人もいるのではないでしょうか。

自分は、仕事だから手を抜かずにきっちりやっている。でも隣の同僚は、家族の話や、どうでもいい話をしているだけでひまそうなのに、手伝わないだけならまだしも、遅れた仕事のフォローまでこちらに回ってくる。なんとかして!という状況はありませんか。

こんなときには、本当は上司がきちんと見ていてしっかりと指示を出してほしいのに、上司は、よく見もしないで、私の方にさらに仕事を回してくるのでよけい忙しくなってしまう。仕事が忙しい人ほど、忙しくなって、暇な人はますます暇になる。これで同じ給料では割が合わない!

仕事ができる人ほど、そう思った経験は多いはずです。上司も、急ぎの仕事などは、仕事ができない人よりできる人にやってもらった方がよいため、優秀な人ほど仕事が集中してしまう傾向があります。できない人には、仕事もまわってこないためますます暇になっていきます。そのため仕事を振ってくる上司に対しても、仕事のできない暇な人に対してもイライラが増えていきます。

でもイライラするぶん仕事の能率も落ちるし、よいことはありません。イライラすることはやめましょう。無駄なエネルギーです。

まず、視界から暇そうな人をシャットダウンします。目の前の仕事に集中します。存在しないことにしてしまうのです。意外と効果があって、初めからいないと思えば腹も立ちません。いると思うから、腹も立つしイライラしてしまうのです。全く自分の仕事には関係ない人だと思うようにしましょう。

そのうえで今の仕事に集中しましょう。終わりそうにはない仕事を、無理して終わらせようとするから焦って苛立ちます。上司は、意外にしっかりと見てくれているものです。あなたの仕事量が多くできないかもしれないと思っていても、つい仕事量を増やしていることにうすうす感づいているのです。できなくても仕方がないことはわかっています。だから無理して終わらせようと頑張りすぎて回りに対して余計なエネルギーを使わないことです。

自分のスキルや、経験を上げるために仕事に取り組んでいると思えれば、逆にとなりの暇な人よりも充実した時間を送ることができていると思えてきます。仕事の意義を給料ではなく自分の成長に変えることができれば、結果として現状に対する不満も少なくなくなっていきます。

自分の意識を変えることで、苦手な同僚にイラつくこともなく仕事に取り組めるようになっていくと思います。